代表的な海域火山には、次のようなものがあります。
明神礁 :東京の南約400 ㎞にある海域火山です。明治以降たびたび噴火を繰り返しており、20 世紀半ばには噴火により新島が存在したこともありますが、その後消滅しました。
西之島 :東京の南約1,000km、父島の西にある無人島です。1973 年の噴火で新島ができ、その後西之島とつながりました。
福徳岡ノ場:東京の南約1,300km にある海域火山です。明治以降3 回、新島ができましたが、いずれも波や風の浸食で水没しています。
薩摩硫黄島:鹿児島県佐多岬の南西にあるカルデラの一部が島となっており、薩摩硫黄島と名付けられています。その東方に1934、35 年の噴火で新島ができ、昭和硫黄島と呼ばれています
火山には、浅間山、桜島など陸域にあるものもありますが、海域に存在するものもあります。海の中にある火山の状況を把握することは、航海の安全や防災のためだけではなく、領海などの国の権利を守るためにも重要です。海のどこに火山があるか、確認してみましょう。
海とかかわりの深い火山活動には、火山島と海底火山があげられ、これらを総称して海域火山と呼びます。海しるの「すべてのレイヤー」から「防災」→「海域火山データベース」を選択すると、日本周辺海域の海域火山を確認できます。海底地形を背景に選択して確認すると、どういう地形に海域火山が多いのかをみることができます。