油が流れたらどうやって自然を守るんだろう?
海しるの使い方

船の事故(じこ)が起きた場合、燃料(ねんりょう)や積荷の油が流れ出ることがあります。この油の流出による被害(ひがい)最小限(さいしょうげん)(おさ)えるためにどんなことが考えられているのでしょう。

まずは前提(ぜんてい)となる船の交通量を見てみよう。日本国内の船だけではなく、外国の船が行き来する港湾(こうわん)では、とても交通量が多いことがわかります。

「すべてのレイヤー」から、「航路(こうろ)」→「船舶通航量(せんぱくつうこうりょう)(月別)」を選択(せんたく)してみよう。

赤、オレンジ、黄緑、青の色で、一ヶ月で行き来した船舶(せんぱく)の数が確認(かくにん)できるよ。

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タンカーなどの船から事故(じこ)によって油が海洋に流出した場合、水産資源(しげん)、発電施設(しせつ)冷却水(れいきゃくすい)、海水浴場など(わたし)たちの生活に大きな影響(えいきょう)が出ます。この被害(ひがい)を防いだり、少なくするために排出(はいしゅつ)防除資材(ぼうじょしざい)(船や道具など)と()ばれるものが配備(はいび)されています。どんなものがあるのか、(くわ)しく確認(かくにん)してみよう。

「すべてのレイヤー」から「防災(ぼうさい)」→「排出(はいしゅつ)油等防除(ぼうじょ)計画資料(しりょう)」を選択(せんたく)して見てみよう。たとえばこんなものがあります。

・オイルフェンス:油が広がるのを(ふせ)ぐとともに、(せま)い場所に油を集めて回収(かいしゅう)しやすくします。

・オイルフェンス展張(てんちょう)船:オイルフェンスを決められた海域(かいいき)に広げます。

・油回収(かいしゅう)船:海上に()いている油を回収(かいしゅう)します。

・油吸着(きゅうちゃく)マット:海に広がった油を吸着(きゅうちゃく)します。

・油処理剤(しょりざい)中和剤(ちゅうわざい)):細かくなった油の(つぶ)を集めて、海底に(しず)めます。

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用語 解説(かいせつ)
排出(はいしゅつ)油等防除(ぼうじょ)計画 ※日本の海域(かいいき)を 16のエリアに分割(ぶんかつ)して、海域(かいいき)ごとに油が大量に排出(はいしゅつ)された場合の防除(ぼうじょ)などについて記されている計画

タンカーなどの船から事故(じこ)によって油が流出した場合、沿岸部(えんがんぶ)には漁具や自然環境(かんきょう)など油汚染(おせん)によって被害(ひがい)を受けやすい場所があります。

そのため、海上保安庁(ほあんちょう)では、こうした被害(ひがい)(ふせ)ぐために、影響(えいきょう)程度(ていど)を海岸線ごとに分類した地図を作成しています。
身近な場所で油流出による被害(ひがい)(ふせ)ぎ、環境(かんきょう)を守るためには、どこを優先(ゆうせん)して対応(たいおう)するべきか、考えてみましょう。
URLをクリックすると、
その場所のマップが表示(ひょうじ)されるよ。
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用語 解説(かいせつ)
環境脆弱性(かんきょうぜいじゃくせい)指標 大規模(だいきぼ)油流出事故(じこ)等が発生した場合、油汚染(おせん)影響(えいきょう)を受けやすい場所を、環境(かんきょう)への影響(えいきょう)程度(ていど)ごとに区分したもの。
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