海岸線に近い水域には多くの「漁業権」があります。魚や貝などはとりすぎるといなくなってしまうので、漁師さんたちは「漁業権」で決められた水域やルールの中で、稚魚の放流や資源の管理をしながら漁業を行っています。
漁業権には、ウニ、サザエ、アワビ、イセエビなどをとるためのものや、定置網漁業や養殖を行うためのものなど、いくつか種類があります。
魚や貝などは、漁師さん以外の一般の人が自由にとってはいけない種類や場所があるので、海で遊ぶときには注意してくださいね。
それでは、私たちの身近な場所で、どこに漁業権があるのか、確認してみましょう。
用語 | 解説 |
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漁業権 |
都道府県から免許を受け、決められた水域やルールの中で、優先的に特定の漁業を営むことができる権利 定置漁業権:大型の定置網漁業(水深27m以上の区域に漁具を設置)などを営む権利 区画漁業権:一定の区域の中で、養殖業を営む権利 共同漁業権:貝や海藻をとる場合など、漁場を漁師さんたちが共同で利用して漁業を営む権利 |
水産物を陸にあげる場所は、「漁港」という港です。身近なところに、どんな漁港があるか調べてみましょう。
水産動物が産卵する場所、稚魚が成育する場所などについて、これを保護・培養するために「保護水面」を設定できることになっています。海しるで、「水産」→「保護水面」を選択し、日本各地でどのくらい保護水面が設定されているか調べてみましょう。
日本の周りでは多くの魚がとられています。
海しるで「水産」→「主要漁港別上場水揚量」を選択し、各地域でとられている魚の種類や、地域ごとの特色などについて調べてみましょう。